
スマートフォンの普及によって「スマホ育児」という言葉をここ数年聞くようになってきました。スマホは子供にとっても非常に魅力的なツールであり、子どもも熱中します。私もスマホの依存性などが気になって、ずっとガラケーでした。しかし、仕事上使う必要が出て、機種変更をして、仕事が忙しくなるとともに、子どもがスマホで動画を見ることなどを解禁してしまいました。私の子供は小学生と保育園児ですが、スマホやタブレットでは主に動画を見ています。
「スマホ育児のデメリット」などが懸念されていますが、デメリットにはどんなものがあるのか、そして自分の子どもが使って約1年経ちますが、実際にどんな結果になったのか、今回はご紹介したいと思います。
スマホ育児のデメリット(悪影響)
まだ、スマホが一般家庭に普及してそう年月が経っていません。そのため、スマホを幼い時から使っていることでどんな悪影響をもたらすのか…といったことは、まだはっきりとわかっていません。
ただ、管理人の子供に使わせてみて感じたことや変化などを一緒にご紹介していきますので、参考にしてみてください。
★電磁波の影響は?★
まずデメリットとして挙げられるのは電磁波の影響ですね。電磁波については世界保健機構(WHO)の発表によると、強い磁界を一度に浴びると、体への悪影響が現れることが、科学的に証明されています。
しかし、日常的な場面でそれだけ強い磁界を浴びることはまずありません。問題は弱い磁界を日常的に長い期間浴びたことによる影響。
こういった弱い電磁波を浴び続けることによる、健康被害への因果関係などは、まだはっきりしたことはわかっていません。スマホが急速に普及してからまだ数年しかたっていないため、長期間に及ぶような結果はわからないんですね。電磁波が出ているのは知られていますが、それが子供にどのような影響をもたらすか…といったことが分かるのはもっと先になるでしょう。
ただ、スマホから出るブルーライトは電磁波の一つであり、紫外線に近い強い光線です。その光を特に夜に見続けると、脳が覚醒状態になってしまい、寝つきにくくなってしまうといった話もあります。
我が家の電磁波の影響
夜寝る前に動画を見てしまうと、確かに子供たちは目が冴えるのか、 寝つきが悪いように感じました。電磁波の影響がどのように出ているのかはわかりませんが、画面からくる光の刺激が影響しているのかなと感じます。画面のブルーライトの色味と明るさは抑えているんですが…。
★目への影響が心配…★
また、目への影響も心配されていますよね。今から30年前に比べると、子どもの視力は落ちてきているということが、学校の保健統計調査によりわかっています。視力が落ちている原因は様々なことがあると思いますが、スマホやPC、テレビの普及などがその原因の一つである可能性は否定できないですよね。
最近では若い人の間でも「スマホ老眼」という状態に陥ることがあります。さらに、一つの画面を凝視してしまうと、瞬きが少なくなるのでドライアイになりやすいですし、目への負担のことを考えると、長時間スマホをいじるのは心配になりますね。
我が家の目への影響
小学生の長男ですが、もともと目は良かったのですが、 ここ1年の学校の視力検査に引っかかりました。A判定(1.0以上見える)がC判定になってしまっていたのですが、後日眼科で見てもらったときは、視力はしっかり1.0はありました。(学校の検査はどうしても簡易的になるので、実際の視力と異なる場合があるそうです)
ただ、「近視傾向ではあります」とお医者さんがおっしゃってたので、やはりスマホや3DSをしている影響かな…と思いました。
★五感への影響は…?★
また、味覚・聴覚・視覚・触覚・嗅覚の五感の発達へも影響するのでは?と懸念されています。子どもの五感は、実際に見て触って、体験することで発達していきます。赤ちゃんのうちから発達している感覚の一つは味覚と言われていますが、これは赤ちゃんが生まれてすぐに「おっぱいを吸う」という行動をするため、口の周りの筋肉が発達するからなんですね。
そして赤ちゃんが何でも口に入れるのは、発達している味覚で「それが何であるか」確認するため…と言われています。そして口から得る刺激によって脳も発達していきます。
子どものうちは特にこういった感覚から得る刺激で、脳も刺激されて知能が発達していきますが、スマホのように一方的に情報を与えられるというデバイスを使ったときに、五感の発達にどのような影響を及ぼすのか、まだよくわかっていません。
でも私の意見になりますが、情報を見続けるだけのスマホだと、見て触って体感するという行動からくる刺激の代わりにはならないと思います。そして、長時間スマホにお守りをさせることで、親子のコミュニケーションが減ったり、五感を発達させるような体験(散歩とか外遊びとか)が減ってしまうことは、やはりよくないと思いますね。
我が家の五感への影響
五感の発達が著しい幼児の時期は過ぎているので、こちらは影響はわかりません。ただ、親子間のコミュニケーションは減る…そしてこちらからの声掛けに、子どもが「無反応」や「生返事」になることが多くなりました。心が常に動画に向いている…という感じです。
★依存症の心配は?★
また、スマホやゲームのいじりすぎで「依存症になるのでは…」と心配される親御さんもいらっしゃいますね。確かに私もゲームやスマホの刺激を求め、子どもが依存症になるのでは…?と心配でした。依存症の境目は素人には判断できませんが、個人的にはスマホやゲームへのハマり方は子どもの性格も影響しているな…と私は感じました。
我が家のスマホへの依存度
さっぱりした性格の次男→ 動画が大好きですが、ずっと見ていると飽きる
好きなものには集中する長男→ 動画をずっと見続けても飽きないし、ずっと見ていたいと思っている
そして長男は休みの時には出かけるのをめんどくさがることが増えました。動画を見たいからなんですね。だから、長男が動画にはまりすぎないように、コントロールしていく方法を身につけさせないといけない…と感じました。
スマホに子守をさせないで!という日本小児科医会のポスターとは?
日本小児科医会では、ポスターで「スマホに子守をさせないで!」というメッセージを発表しました。その簡単な内容です。
✅ムズがる赤ちゃんにアプリ画面で応えるのは、育ちをゆがめる恐れがある
✅親も子供もPCやスマホを使う時間をコントロールする必要性がある デバイスの使用が増えてしまうと、親子の会話や体験を共有する時間が少なくなる
✅親がスマホに夢中で、赤ちゃんへの興味が薄くなり、安全性への気遣いができなくなる
こういったものでした。確かに、赤ちゃんや子供の時は、ぐずったり泣いたりするのはママやパパとのコミュニケーションを欲しているからです。でもその時にこたえるのがスマホやタブレットだと、親子間のコミュニケーションから得られるような愛情や親への安心感が、健全に育たない気がします。
日本小児科医会で発表しているということは、やはりスマホが赤ちゃんに何らかの悪影響をもたらすということが、医学界でも懸念されていることがわかりますね。
ママやパパがスマホ育児をするときって、どんな時?

さて、スマホが子供へもたらす悪影響やデメリットについてご紹介してきましたが、ママたちは一体どういうシーンでスマホに頼るのでしょうか。ネットの意見を拾ってみると以下のようなパターンのことが多かったです。
✅病院の待ち時間で、騒いでほしくないとき
✅電車や飛行機の異動で、ぐずってほしくないとき
✅家事をしなければならないとき
もちろん、「スマホ育児はあり」とはじめから、スマホをいじらせることに抵抗のないママさんたちもいますが、それと同時に「スマホ育児はよくないと思うけど、場合によって頼ってしまう」というママさんたちもいるんですよね。
場合によって頼るというママさんが上記のような使い方をしていますが、私もこのタイプでした。でも一度頼ってしまったり、解禁してしまうと、どうしても頼ってしまう機会が増えてしまうんですよね。これは今の家族形態にもその要因があると思います。
スマホ育児は良くないと一概には言い切れない…
ママやパパが「スマホに頼ってしまう」という事態になるのは、家族形態も関係していると思います。現代は夫婦+子どもという家族形態が一般的なうえ、共働き家庭も多いです。
子どもを見てくれる人が誰もいないという状況で、毎日仕事・家事・育児で忙しく、余裕のない日々を送っているママさんたちは多いと思うんですね。旦那さんに手伝ってもらえたらいいですが、そうではないとママさんが抱え込んでしまいがちに…。
実際に私の友人も子供が2歳でフルタイム勤務を始めたけれど、夕飯を作るときにはもうギリギリ…そのため子供がぐずると「あっちに行ってて!!」とキツイ言葉をかけてしまう…と落ち込んでいました。
そんな時、ほんの30分でもスマホをいじって待っててくれたら…と思い、スマホに実際に頼ってしまうことは本当に悪いことなんでしょうか。そんなママさんを誰も責めることはできないし、「これだけ悪影響があるんだから、やめていかなきゃダメ!」なんて軽々しくアドバイスはできないと思うんですよね。
ママさんだって人間です。誰かに頼りたくなるし、その誰かがいないなら別なものに頼りたくなります。30分だけでも料理を作る時間ができて、ママが怒らずにすむなら、それも方法の一つだと思います。
だから大切なのは、「スマホ育児は良くない」とは言いきることではなく、「どう付き合っていくかバランスを取っていくこと」だと思います。
スマホとどのように付き合っていくのがいいのか、以下の関連記事でご紹介していきます。我が家で成功した「スマホやゲームを上手にやめさせる方法」もご紹介していますので、よろしければご覧ください。
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